【海外派遣】AJGA Girls Championship 詳細

９月１～４日▽米国サウスカロライナ州グリーンビル、ファーマンゴルフクラブ（女子５６６１ヤード、パー72、コースレート74・２）▽参加選手＝女子25名▽ＪＪＧＡ派遣選手＝河野杏奈（高３）、平木亜莉奈（中３）▽派遣選考＝２０１６年度チームタイガー

今回の大会はアメリカ中央部に位置するサウスカロライナ州グリーンビル、ファーマンゴルフクラブで開催された。フラットな地形だが、左右のブッシュがプレッシャーをかけてくるコースだ。
この大会にＪＪＧＡから派遣されたのは河野杏奈と平木亜莉奈。２人とも海外大会の出場経験は豊富、どちらも自身初となるＡＪＧＡ大会優勝を目標に掲げていた。練習ラウンドがスコールにより途中で中止になるハプニングが、波乱の展開を予感させた。

1日目　前日のスコールの影響と時折吹く強風が多くの選手を悩ませた。
[河野]　アウトから10時スタートの予定だったが30分ほど遅れた。「ドライバーがまっすぐいった」と飛距離を生かして手堅くパーを拾う。３番では２ｍのスライスを沈めてバーディーも奪う。７番で初のボギーも、９番で４ｍのバーディーパットを沈め１アンダーで折り返した。後半はロングでバーディーを奪うも、アプローチがうまくいかず２ボギー・１ダボとつまずく。トータル74の12位タイで初日を終えた。
[平木]　10時にインスタートの予定だったが30分遅れのスタート。10、11番といきなり連続ボギーをたたく。13番で初めてのバーディーを奪い、悪い流れを変えられるかと思われたが続く14番で３パットのボギー。「寄らず、入らずのボギーが続いてしまった」と悔やんだ。15番以降は３～５ｍのバーディーパットがことごとく入らず。後半も３ボギーと空回り。トータル77の36位スタートとなった。

２日目　前日と打って変わって風も穏やか、絶好のゴルフ日和となった。
[河野]　この日はインから8時50分にスタート。３連続パーの後、13番で50ｃｍに寄せてバーディーを奪う。その後はパターが入らずバーディーを奪えなかったものの、イーブンでしのぐ展開。しかし前日同様後半に落とし穴が待っていた。５番でセカンドがバンカーに入りボギー、気落ちしたか７番から３連続ボギーでスコアを落としてしまった。この日はトータル76で19位タイに後退。首位とは10打差となり優勝戦線から遠のいた。
[平木]　アウトから8時50分のスタート。前日なかなか奪えなかったバーディーを３番で奪うも、4、５番と連続ボギー。６番パー５で３打目をカップふちに寄せてバーディーを奪うも、直後にアプローチミスでボギーと流れを変えられない。しかし後半、12、13番と３ｍ以内に寄せて連続バーディー。14番こそ手痛いダボも、15番でバーディーを取り返す。この日は73と盛り返し、河野と同じ19位タイまでジャンプアップした。

最終日　２日目同様穏やかな気候に恵まれた。２日間トータル１５０で並んだ河野と平木は同じ組で8時50分アウトスタートとなった。
　[河野]　「楽しくプレーすることを心がけた」と吹っ切れたのか、のびのびとプレー。４番で８ｍの下りのパターを沈め、６番でも３ｍのパットが入る幸先の良い展開。７、８番と連続ボギーも気落ちすることなく、後半はパターがことごとく決まる。「グリーンの速さがホールごとに違ったので戸惑った」とつぶやきながらも、３連続バーディーを含む４アンダー68でフィニッシュ。入賞にはわずかに届かなかったが、７位タイまで順位を上げた。
　[平木]　「初日、２日目より良いスコアで、自分のプレーをしよう」と思っていた平木も、落ち着いたプレーを見せた。３番で50ｃｍに寄せてバーディーを奪うと、６番でもバーディー。７、９番のボギーでイーブンになったものの、後半は手堅くパーでしのぐ展開に。15番でバーディーを奪いラストスパートをかけたかったが、16、17番と３パット。「悪い方に流れが変わった」と悔やむ連続ボギーでこの日73。それでも16位に順位を上げた。

河野杏奈選手の話
１、２日目は全然パターが入らずスコアを出すことができなかったけど、最終日にやっとパターが入ってよかったです。グリーンの傾斜や芝芽が読みにくく、速さもホールごとに違うのでやりづらかった。芝への対応力と英語力がまだまだだと思いました。飛距離や方向性ももっと練習して精度を高めていきたいです。

平木亜莉奈選手の話
今大会を通じて自分には足りない部分がたくさんあることに気づきました。グリーンの転がりがホールによってまったく異なっていて、ラインもすごく読みづらかった。芝に慣れることができませんでした。どんな芝にも対応できるように練習して、安定して72以下でまわれるようになりたい。最終日は風邪でつらかった。