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海外派遣

【海外派遣】Singha Thailand Junior World Golf Championships 詳細

AJGA_170626-29

11月1日~5日▽タイ・ホアヒン、ザ・ロイヤルホアヒンゴルフコース(15歳~17歳男子6743ヤード、パー72、15~17歳女子5992ヤード、パー72)▽参加国=18ヵ国▽参加選手=15歳~17歳男子20名、15歳~17歳女子20名▽JJGA派遣選手=渡龍一(高3)、細野勇策(高1)、別所あにか(中3)、中澤瑠來(中3)▽派遣選考試合=ジュニアプレーヤーズチャンピオンシップ、サマージュニアゴルフチャンピオンシップ

アジアのゴルフ界の中でも成長著しいタイ。同国でも最大規模の国際ジュニア大会に今年も参戦した。大会には15歳~17歳の部以外にも、13歳・14歳、11歳・12歳、10歳以下の部門もあるが、今回は15歳~17歳の部のみの参戦となった。会場はザ・ロイヤルホアヒンGC。ウォーターハザードはないが、タイトなフェアウェイと左右に生い茂るブッシュが特徴的だ。グリーンが小さくアイアンとアプローチの正確さが求められる。今回派遣されたのは渡龍一(高3)、細野勇策(高1)、別所あにか(中3)、中澤瑠來(中3)の4選手。最近のJJGAの決勝大会で優勝争いを演じている4選手、上位進出が期待される。昨年に比べて天候に恵まれたが、15歳~17歳の部は4日間と長丁場。日が経つごとに風が強さを増したのが不安材料だった。

1日目 暑さはそこまで強くなく、日本より少し暖かい程度だった。
【渡】 「海外での試合は初めてなので悔いのないように練習してきた」という渡は8時39分に1番からスタート。1番でティーショットを曲げてボギースタートも、2番でアプローチを寄せてパーセーブ。3番以降は安定し、8番では10mのパーパットを沈めた。しかし9番でティーショットを曲げてボギーとすると、11番からはアプローチが寄らず3連続ボギー。15番からはティーショットが安定せず4連続ボギーと後半だけで7ボギーをたたき、81の17位で1日目を終えた。
【別所】 同じく海外試合初挑戦の別所は10番から8時39分スタート。10番でアプローチが寄らずボギー。12番と14番でも3mのパーパットが入らずボギー、15番も林に入れて出すだけでボギー。17番では3パットでダボとする。後半も悪い流れを変えられず苦しい展開。2番でパーパットを外しボギーとすると、4番から連続ボギー。7番もグリーンに乗らずボギー。最終9番では3パットしダボと84でホールアウト。「なかなかグリーンに乗らなくてボギーばっかり」と肩を落とした別所、17位で終えた。
【中澤】 海外での試合が2回目の中澤は10番から8時48分にスタート。11番で1mに寄せてバーディーを奪い好発進するも、13、14番と連続ボギー。18番では木の裏につき出すだけ、グリーンに寄せられずダボ。後半は2番で3パットしボギーとするも、3番でバーディーを決める。しかし4番でボギーとすると6番では寄せられずダボ。それでも7番以降はパーセーブし前後半ともに39の78。「13番のアプローチミスから悪い流れになってしまった」と悔やんだ中澤、9位とまずまず。
【細野】 日本勢の最後は細野。1番から9時06分スタート。2番でアプローチが寄らずボギーとすると、6番から連続ボギー。9番もボギーとし4オーバーで折り返す。しかし後半10番でセカンドを20センチにつけて初バーディーを奪うと、13番もバーディー。15番こそミスショットでボギーとするも、17番では「ここでバーディーを取りたかった」と狙い通りのバーディー。後半2アンダーと巻き返し74。「10番のティーショットが思った通りに振れてから全体の流れが良くなった」と振り返った細野、2位と好スタートを切った。

2日目 時折強風が吹く難しいコンディションとなった。
【別所】 立て直しを図りたい別所は1番から8時39分スタート。1番で3打目をダフりボギーとすると、2番もボギーとしてしまう。3番でようやく初バーディーが来る。しかし6番で3パットしボギーとすると、8、9番とティーショットを曲げて連続ダボとする。12番もボギーとすると15番パー5では9打もたたいた。16番から連続ボギーも、最終18番では5mを沈めてバーディー、この日も84。「8、9番の連続ダボが痛かった。昨日と同じミスをしてしまった」と悔やむ別所、18位と順位を1つ下げた。
【渡】 同じく巻き返しを図る渡は8時39分10番スタート。10番でアイアンを曲げてボギーとすると、3連続ボギーと最悪のスタートを切ってしまう。13番で2mに寄せてパーセーブし悪い流れを止めると、15番ではピンそばにつけて初バーディーを奪う。17番をOBでダボとすると、2番もアプローチが寄らずボギー。5番と7番もボギーとし、この日は79。「出だしが悪かったけどフェアウェイキープ率は高かった」と前を向いた渡、13位に順位を上げた。
【中澤】 順位を上げていきたい中澤は8時57分1番スタート。1番パー5で2オンしバーディーを奪うと、3番パー5でも2オンしバーディーと幸先の良い展開。しかし5番でアプローチが寄らずボギーとすると、ここから3連続ボギーとしてしまう。9番もボギーとしたが、11番で1mに寄せてバーディー。12番でパーパットをショートしボギーとすると、15番から連続ボギー。3バーディーを奪う実力を見せた一方で、連続ボギーでよい流れを生かせない。「5番からの3連続ボギーで悪い流れになってしまった」と振り返った中澤、それでも76で4位タイまで順位を上げた。
【細野】 前日2位の細野は9時15分10番スタート。11番をボギーとすると、16番から2番まで5連続ボギーをたたく。4番パー3では焦りからグリーンに乗らずボギー。7番もボギーとしてしまう。それでも8番パー4でティーショットをグリーン手前に運びバーディー。強風に悩まされ79でホールアウト。「ドライバーが曲がり、ショートパットが入らなかった」と肩を落とした細野、6位に順位を下げた。

3日目 この日は朝早くのスタート、風が穏やかな時間帯のラウンドとなった。
【別所】 別所は7時45分10番スタート。13番でアプローチがオーバーしボギーとすると、続く14番でも3パットしボギーとしてしまう。それでも18番で3mのスライスを入れてバーディー。さらに3番でも1mに寄せてバーディーを奪う。しかし4番で3パットしボギーとすると、6番から連続ボギー。9番でも林に入れてボギーとし、この日は76。「3パットが多かったけど、ショットは安定していた」と前を向いた別所、17位に順位を上げた。
【渡】 上位をめざす渡は8時03分1番スタート。2番でアプローチが寄らずボギーとすると、そこから3連続ボギーとまたしても序盤でつまずいた。5番ではラフからチップインバーディーとするも、6、7番とまたも連続ボギー。9、10番でも連続ボギーと苦しい。その後は落ち着いたもののバーディーチャンスを生かせない。15番でティーショットを曲げてボギーとすると、18番パー4ではロストし7打もたたいた。「チャンスを決めきれず、どんどん流れが悪くなっていった」と反省しきりの渡、この日83で19位に下げた。
【中澤】 女子最終組の中澤は8時21分に10番からスタート。安定したショットで4連続パーセーブすると、14番でバーディーを奪う。前半はボギーなしの1アンダーで3位に上げる。後半2番でボギーとするも3番ですぐバーディーを奪い返す。しかし6番から中澤に異変が起こる。2mのパットを外してボギーとすると、7番では乗らず、寄らず、その上まさかの4パット、7打たたいてしまう。気落ちしたか8番から連続ダボ、後半だけで8オーバー、79もたたいた。「後半の上がり4ホールが最悪だった」とがっくり肩を落とした中澤、10位に大きく後退した。
【細野】 盛り返したい細野は8時21分1番スタート。1番で3打目を大きくオーバーしたがなんとかパーセーブ。3番をボギーとするも、4番バーディーですぐに取り返す。6番と10番をボギーとするも、11、12番と連続バーディーを決めてイーブンに戻す。13番以降はバーディーチャンスこそ決めきれないもののパーセーブし、3バーディー・3ボギーの72で上がった。「ドライバーは良かったけどパターがショートすることが多かった」と振り返った細野。首位と3打差の4位に上げた。

最終日 【渡】 「3日とも良くなかったので悔いのないようにベストスコアを出したい」と意気込む渡は7時54分1番スタート。2番でダボとすると、4番でも3パットしボギーと苦しい展開。しかし、その後は引きずらずパーセーブすると、8番で3mに寄せてバーディーを奪う。
後半に入り、10番と12番、さらに14番もボギーとするも、16番でチップインバーディーをねじ込んだ。前後半とも38の76でフィニッシュ。「バーディーチャンスが多かったのに生かせなかった」と反省する渡、18位で大会を終えた。
【別所】 これ以上スコアを落とさないようにがんばる」と話した別所は7時54分10番スタート。いきなり10番で1mに寄せてバーディーを奪うと「ピンチの時も何とかしのげた」とパーで耐える。14番と16番をボギーとするも、間の15番をバーディーとし流れを離さない。
しかし後半6番でバンカーに入れてダボとすると、7番では3パットしボギー。前半36、後半39の75でフィニッシュ。「短いパットが4日間で一番入った」と手ごたえを得た別所は15位に上げて大会を終えた。
【中澤】 「順位は気にせず一打一打に集中してプレーします」という中澤は8時12分10番スタート。11番をボギーとすると14番でもボギー。18番も3パットしボギーとバーディーを奪えないもどかしい展開。
後半2番もボギーとするが、4番で7mからバーディーパットを沈める。その後安定したものの、最終9番で林に入れてしまいダボ、この日は77。「もったいないミスばかりだった」と悔やんだ中澤は9位で大会を終えた。
15歳~17歳女子の優勝はプラナビ(インド)。なんと4日間すべてイーブンの72、トータル288で快勝した。
【細野】 「最終組なので絶対に優勝しようと思います」と意気込む細野は8時30分1番スタート。3打差に5選手がひしめく混戦だった。1番で首位のワリス(タイ)がいきなりダボとし、デッドヒートが幕を開ける。細野は2番でボギーとするも、ワリスも4番でボギー、2位のスパキット(タイ)も5番をボギーとする。細野はその5番で初バーディーを奪い、ただ一人パーで耐えて首位に立ったジョロ(フィリピン)にプレッシャーをかける。6番では4選手ともボギー。細野は7番もボギーとしたが、続く8番でバーディーを奪い悪い流れを止める。ジョロとワリスも8番でバーディーを奪い前半を終えた。混戦の優勝争いに拍車をかけたのが、前の組のラハヴ(インド)とスニット(インド)。ラハヴは前日8位ながら前半4アンダーで一気に3位タイに浮上。前日5位のスニットも前半1アンダーで3位グループに追いついた。首位はジョロ、2打差でワリス、3打差でスパキット、細野、ラハヴ、スニットが並んだ。
後半に入った。10番でジョロとワリスがバーディーで1打伸ばす。11番ではワリス以外の3選手がバーディー。細野はその後もバーディーチャンスを生かしきれない。前の組のスニットとラハヴはそれぞれ11番と15番で伸ばし、最終組にプレッシャーをかける。14番までにジョロもワリスも1打伸ばしたが、スパキットは2つボギーをたたき優勝戦線から脱落した。迎えた15番、ジョロもワリスもボギーをたたく。「パー5なのでバーディーを狙いにいった」細野もラフに入れてしまいボギーでお付き合い。16番以降はパーで締めくくった細野は73でフィニッシュ。ジョロはその後1打落としたもののこの日71、トータル294で逃げ切り優勝。前の組から追い上げたスニットが69の295で2位。同じく最終日6アンダーのラハヴが296で3位。前日首位のワリスは296で並んだが4位に終わった。細野は優勝こそ逃したものの、入賞圏内に踏みとどまり5位で大会を終えた。

渡龍一選手の話
初の海外でコミュニケーションの大切さを痛感しました。課題はコースマネジメントと外国人選手の球の高さでした。
細野勇策選手の話
飛距離は思ったより通用した。グリーンの芝やフェアウェイが初めて経験できて楽しかった。次はこの経験を生かしたい。
別所あにか選手の話
飛距離は負けていなかったけど、体格は同い年かと思う選手もいた。初めての海外で外国人選手と回るのも初めて、いい経験をしました。
中澤瑠来選手の話
特にショートゲームで、ミスした後の気持ちの切り替えが課題だと感じた。今回学んだことを活かして練習に励んでいきたい。

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