2018年11月1日
【海外派遣】Evian Championship Junior Cup 2018 詳細
9月18・19日▽フランス・エビアン、エビアンリゾートゴルフクラブ(男子6068ヤード、女子5319ヤード、パー72=OUT35・IN37)▽参加国=17ヵ国▽参加選手=男子36名、女子36名▽JJGA派遣選手=大嶋港(中1)、吉沢己咲(中2)、川畑優菜(中1)、髙野愛姫(中2)▽派遣選考試合=スプリングジュニアゴルフチャンピオンシップ
今年12回目を迎えたエビアンチャンピオンシップジュニアカップ。大会は2日間で、個人戦と国別対抗戦(フランスは2チーム)の優勝を争う。ラフは洋芝で深く、グリーンの起伏やうねりは過去の大会でもジュニアたちを苦しめてきた。今回派遣された日本選手は大嶋、吉沢、川畑、髙野の4名。5月に開催されたスプリングジュニアで優勝した大嶋に、吉沢、川畑、髙野も潜在能力は高く、個人戦でも上位進出に期待がかかる。ここ数年とは打って変わり、大会期間中は好天に恵まれた。
1日目 快晴となったが、時折強い風が吹いた。
【髙野】 日本勢トップの髙野は8時41分にスタート。1番からバーディーを奪い好発進を切る。しかし2番パー3でボギーとすると、5番でもボギー、さらに6番ではロストしダボとする。しかし7番パー5でバーディーを奪うと、9番もバーディーでなんとか1オーバーとする。後半は3連続パーで落ち着くかに見えたが、13番パー5で痛恨のOB、トリプルボギーをたたいてしまう。続く14番はダボ、15番もロストしボギー。16番ではダボ、17番もロストしてボギーと悪い流れを止められない。18番はなんとかバーディーとしたが、後半上がり6ホールで崩れ後半は8オーバー。前半36、後半45の81でホールアウト。「13番のOBから流れが悪くなった」と肩を落とした髙野、22位タイで1日目を終えた。
【大嶋】 海外初挑戦の大嶋は8時52分にスタート。1番でアプローチが寄らずボギーとするも、3番は10センチに寄せて楽々バーディーを奪う。続く4番も1mに寄せて連続バーディー。6番では3パットしボギーも、7番パー5では2オンしバーディーで流れを変えた。8番は3mに寄せて、9番はバンカーから寄せて3連続バーディーで前半を3アンダー32で折り返す。後半12番で4オンボギー、14番では3パットしボギーも、15番パー5で2オンしバーディーで悪い流れを止める。最終18番パー5も2オンしバーディーで後半はイーブン37、トータル69でホールアウト。「パターがもうちょっと入ってほしかった」と言いながらも7バーディーと実力を見せた大嶋、3位タイスタートと入賞圏内で1日目を終えた。
【川畑】 「ショットとパターを特に練習してきた」という川畑は9時03分にスタート。2番でバンカーに2回入れてダボとすると、3番でもボギーと苦しい展開。しかし気落ちせず4番以降はパーでしのぐ。9番では60ヤードからのアプローチを寄せて初バーディーを奪うと、後半10番では25ヤードのロングパットを沈めて連続バーディーとする。しかし13番でドライバーが右に曲がりロスト、痛恨のダボとすると15番でもボギー。最終18番でもボギーで前半37、後半40の77でホールアウト。「パターは良かったけどアプローチが悪かった」と悔しがった川畑、13位タイで1日目を終えた。
【吉沢】 日本勢ラストに登場した吉沢は9時14分にスタート。3番で3パットしボギーとすると、5番でも3パットと苦戦を強いられる展開。9番でもバンカーから寄せられずボギー、前半を3オーバー38で折り返す。しかし後半10番でセカンドショットをピン横につけて初バーディーを奪うと、14番でもバーディー。15番ではアプローチミスしボギーも、最終18番ではバンカーから寄せてバーディーで締めくくる。「10番のバーディーで流れに乗れた」と話した吉沢、後半は2アンダー35とし73の8位タイで1日目を終えた。
【団体戦】 団体戦は各チーム上位3選手のスコアで争う。日本からは69の大嶋、73の吉沢、77の川畑のスコアが採用され、219の4位スタートとなった。昨年優勝のアメリカが207で1位スタートを切った。
最終日 朝は肌寒さを感じたものの、時間が経つにつれて暖かくなった。
【髙野】 「少しでも順位を上げられるように頑張る」と意気込む髙野は9時58分にスタート。1番でバンカーに入れてボギーとすると、2番ではダボと苦しいスタート。3番は2mに寄せてバーディーを奪うも、4番ではOBしトリプルボギーと悪に流れを断ち切れない。6番でロストしボギーとすると、8番では1mが入らずボギー。それでも9番からはなんとかパーで耐えしのぐ。迎えた16番パー3でボギーとすると、気落ちしたか18番ではロストしダボでフィニッシュ。「ショットが安定しなかった」と話した髙野は前半42、後半40の82、トータル163の21位タイで大会を終えた。
【川畑】 「一生懸命最後まで頑張る」と気持ちを切り替えた川畑は11時04分にスタート。2番で4パットしダボとするも、ひきずらずパーで耐える。しかし7番で2打目が木にあたりロスト、痛恨のダボとすると9番でもダボとしてしまう。後半に入っても10番と12番、13番でボギーとするが、14番でショットを3ヤードに寄せてバーディーを奪い悪い流れを止める。上がり4ホールはパーとして前半41、後半39の80でホールアウト。「ショットは良かったけどパターが悪かった」と悔しさを見せた川畑はトータル157、15位タイで大会を終えた。
【吉沢】 「3位以内を目指して頑張る」と目標を見据えた吉沢は11時58分にスタート。2番で3パットしボギーとするも、前日苦戦したホールをパーで耐える。6番パー5では2オンしバーディーでイーブンに戻すと11番までパーと安定したラウンドを展開。しかし12番でドライバーが曲がりボギーとすると、15番パー5ではアプローチミスでボギーとし入賞圏争いから脱落する。それでも17番でセカンドショットをつけてバーディーとすると、最終18番でも2オンし連続バーディーで締めくくる。この日は前後半ともイーブンの72としたものの、入賞圏争いに食い込むには至らず。「12番のボギーで流れが変わった」と吉沢、トータル145とし順位を3つ上げ5位タイで大会を終えた。
【大嶋】 「入賞を目指す」と意気込む大嶋は最終組で12時43分にスタート。1番でボギーとすると4番でも3パットしボギー、さらに6番では2打目をOBして前半を4オーバーとしてしまう。後半に入っても11番ではアプローチが寄らずボギーとするとそこから3連続ボギー。14番からはようやく落ち着いたものの、バーディーを奪うことができずそのままフィニッシュ。前半39、後半40の79、トータル148で順位を10位に下げて大会を終えた。
【団体戦】この日72の吉沢、79の大嶋、80の川畑のスコアが採用された。各国とも最終日に伸ばした選手が多く、日本は団体戦7位で大会を終えた。1日目9アンダー、最終日も10アンダーと圧巻の強さを見せたアメリカがぶっちぎりの優勝を飾った。
【優勝者】男子個人は1日目に63をたたきだしたポッター(アメリカ)が最終日も1アンダーの134で優勝。女子個人はレスニーセン(デンマーク)が初日67でリードしたが、パノ(アメリカ)が最終日63と大爆発し135で逆転優勝。昨年3位だった悔しさを見事に晴らした。
大嶋港選手の話
1日目は入賞圏内だったのでめちゃめちゃ悔しい。せっかく初日69と良かったのに、最終日は10打も多くたたいてしまった。ラフが長くてグリーンの傾斜が難しかった。
吉沢己咲選手の話
ドライバーでフェアウェイをキープできなかったのでドライバーを重点的に練習したい。グリーンの芝目や速さが日本と全然違った。英語は前より少しわかるようになった。
川畑優菜選手の話
ラフが日本より粘りがあり、出すのが難しかった。芝が日本と違い戸惑ったので、もっと練習します。来年もチャンスがあるので、スプリングで頑張ってこの大会に出たい。
髙野愛姫選手の話
実力を発揮できなかったのが一番悔しい。外国の選手たちは中学生には見えないくらい体が大きくて、ラフから打つ技術が高かった。フェアウェイの傾斜がすごかった。